国内のフラメンコニュース

2008.06.07 - 国内のニュース
邦楽界に活気再びきょう舞台披露

人間国宝競演チケット即完売

伝統的な邦楽の様々なジャンルの人間国宝6人が、磨き抜いた芸を披露する舞台がきょう、国立劇場(千代田区隼町4)で催される。300枚のチケットが発売後間もなく完売するほどの人気だ。出演者の1人で、三味線音楽・新内節の新内仲三郎さん(67)は「邦楽界に活気を取り戻すきっかけにしたい」と張り切っている。(吉永亜希子)

 競演するのは、新内さんのほか、浄瑠璃からは宮薗節の宮薗千碌さん、義太夫節の竹本駒之助さん。長唄では、宮田哲男さん、杵屋五三郎さん、堅田喜三久さんが熟練の芸を披露する。新内さんと竹本さんが新内節と義太夫のかけあいを見せるほか、長唄の3氏は歌舞伎でおなじみの「勧進帳」の伴奏音楽を演じる。

 人間国宝の会は昨年、邦楽の魅力を多くの人に知ってもらいたいという新内さんの呼びかけで実現。2度目の今年は5月7日から入場券の発売を始めたところ、17日に完売。新内さんは「こんなに反響があるとは」とうれしい悲鳴をあげる。

 20代だった昭和半ば、美しく張りのある声に着目した音楽関係者が、グループサウンズのボーカルにならないか、とスカウトに来たこともある。当時グループサウンズは一世を風靡(ふうび)していたが、独特の節回しで感情の機微を表現する新内節の魅力が捨てきれず、この道に専心することを決めたという。

 邦楽界の衰退ぶりが心配という新内さんは、フラメンコギターやオーケストラとの共演にも取り組んでいる。「邦楽を楽しむすそ野をどんどん広げて行きたい」と意気込んでいる。

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